太陽の一部が月に隠れて見えなくなる「部分日食」は、きょう(3/9)、晴れれば、和歌山でも見える予定でしたが、朝から雨が降るあいにくの天気で4年ぶりの日食を見ることはできませんでした。
紀美野町西野(にしの)の志賀野(しがの)公民館では、近くにあるみさと天文台が、臨時出張観望会として、専用の望遠鏡を使った日食観望会を開くことにしていましたが、雨が降る悪天候で、太陽が見えなかったため、天文台の関係者らが、集まった参加者に3D映像などを使って日食の話をしました。

「日食の話」の様子(2016年3月9日・紀美野町志賀野公民館で)
この中で、大阪府立大学理学部の大学院生、柳谷和希(やなぎたに・かずき)さんは、3D映像を使って、太陽と地球、そして月の動きを表現し、日食の仕組みを説明しました。
また、みさと天文台の山内千里(やまうち・ちさと)さんは、日食が1年に2回くらい起きていることや、月食が、日食の半月前か、半月後に起きていること、2010年前後には、日食と月食が起こる時期が夏と冬になっていることなどを説明しました。