わが子の「非行」に悩む親たちによる学習会が、今(3)月12日、岩出市で開かれます。
これは、自分の息子や娘の「非行」にかつて悩んだり、いまも悩んでいる親たちでつくる和歌山非行と向き合う親たちの会「おりづるの会」が主催するものです。
学習会では、中学1年の時から非行に走り、24歳まで、暴走族のメンバーや暴力団の準構成員として非行や犯罪を重ねた経験を持つ高坂朝人(たかさか・あさと)さんが講演します。
逮捕歴15回という高坂さんは、現在、32歳で二児の父、NPO法人・再非行防止サポートセンター愛知の理事長を務めています。
中学生の時に非行に走った次男と向き合うため、2002年から会の活動を行ってきた学習会を主催する「おりづるの会」代表の石橋美枝(いしばし・みえ)さんは、きょう放送された和歌山放送のワイド番組に出演し、「非行に走る子供を持った親は、どうしても孤立しがちですが、同じ悩みを持つ者同士、話し合い共感し合う中で、自分自身を認めてもらえるし、子どもにも変化が出てきます。働き始めた次男が、初任給で鰻丼をおごってくれたときは、うれしかったです。なかなか一歩を踏み出すのは難しいですが、悩んでいる人がいるなら、ぜひ学習会に参加して欲しい」と呼びかけました。

昼ワイド番組に出演した石橋さん(左手前)と世儀さん(右手前・おりづるの会事務局長)
和歌山非行と向き合う親たちの会「おりづるの会」の学習会は、今月12日の午後2時から岩出市総合保健福祉センターで開かれます。
講演会の後、参加者同士の交流会が非公開で行われ、子どもの非行に悩んでいたり、すでに乗り越えてきた親たちが互いの体験談を話したり聞いたりします。
参加費は無料です。
問い合わせ先は、電話090―1140―1499、石橋さんまでとなっています。