11月5日が「世界津波の日」に制定されたことを記念して、きょう(26日)、和歌山市の県民文化会館で「世界津波の日制定記念講演と稲むら太鼓」が開かれました。
これは、和歌山県と広川町が主催して開かれたもので、きょう、県民文化会館大ホールで開かれたイベントには、自民党の二階俊博(にかい・としひろ)総務会長ら国会議員のほか、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)和歌山県知事や県議会議員、県内の市長や町長、それに県民ら会場いっぱいのおよそ2000人が訪れました。
冒頭、仁坂知事があいさつし、「世界津波の日の制定は広村が津波防災の聖地になったという意味付けだと思う。きょうは様々な方面から光を当てて、みなさんと喜びを分かち合いたい」と述べました。
また、二階総務会長も「一人でも多くの国民を災害から守っていく努力をしていかなければいけない。来年も再来年も我々は世界津波の日を言い伝えなければならない」と述べました。
このあと、関西大学社会安全学部の河田惠昭(かわた・よしあき)教授が「和歌山から発信する世界津波防災の知恵」と題して記念講演を行い、「みなさんには逃げるが勝ちということを肝に銘じてほしい。そして、稲むらの火をもっと世界に伝えていかないといけない」と述べました。
そして、広川町立広小学校の5年生と6年生の児童あわせておよそ50人が「稲むらの火~津波から村を守った庄屋の話~」を合唱しました。
また、歌手で俳優の杉良太郎(すぎ・りょうたろう)さんと歌手の伍代夏子(ごだい・なつこ)さんの夫婦が舞台に立ち、世界津波の日への想いを話したほか、杉さんがプロデュースした「稲むら太鼓」の演奏も行われ、観客は津波防災への想いを新たにしていました。