かつらぎ町から紀美野町にかけて流れる真国川流域で作られている郷土食としての納豆を紹介する「真国川流域文化研究会~手作り納豆研究発表」が今月14日、紀美野町で開かれます。
これは、紀美野町真国宮にある、りら創造芸術高等専修学校で、地域に出て聞き取り調査などを行っている地域デザインを学ぶ生徒らが、授業の中で見つけた山間部の納豆文化を通して地域社会の意味を考えようと主催するものです。

納豆作りの工程を紹介する映像収録の様子(2016年2月5日・りら校舎で)
研究発表では、りらの生徒が、授業の中で見つけた真国川流域に残る納豆を食べる文化について詳しく調査を行い、古くから作られてきた納豆が、少子化や高齢化で、年々、作られなくなっていることなどを紹介するほか、同じ真国川流域の紀の川市鞆淵(ともぶち)に残る納豆づくりを地元の小学生が紹介することになっていて、手作り納豆の試食も行われます。
また、この研究発表に先立って、学校の近くにある真国丹生(まくに・にゅう)神社で「りら」の生徒が地元の人たちから引き継いでまつりなどで演じている伝統芸能の「御田(おんた)の舞(まい)」を披露します。
今回は、「りら」の生徒が引き継いでから初めて地元の人も加わります。

イベントを前に、詰めの打ち合わせ中
「真国川流域文化研究会~手作り納豆研究発表~」は、午前11時から、紀美野町の真国丹生神社で「御田の舞」が披露された後、午後1時から、りら創造芸術高等専修学校の校舎で行われます。
この研究会には、地域の食文化などを調査している大学の教授ら研究者が、聴講に訪れるほか、主催する「りら」では、「地元の人たちに地域のあり方を考える機会にしてもらいたい」として、主に、学校のある真国宮の人たちに参加を呼び掛けていますが、希望があれば、一般からも参加できるということです。
詳しくは、電話073―497―9120で問い合わせに応じています。