和歌山市は去年1年間、市内に宿泊した外国人宿泊者の数が目標だった10万人を超えたと発表しました。和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は定例記者会見で、ホテルを新設したり増設したりする業者に対し、奨励金の給付を検討する意向を示しました。
和歌山市観光課によりますと、去年1年間に市内に宿泊した外国人は10万4913人で、おととしよりおよそ1・7倍増えるとともに、目標としていた10万人を超えました。
このうち最も多いのは、中国からの観光客で5万435人が宿泊して、前の年よりおよそ120パーセント増えました。また香港や韓国、タイからの宿泊者も、前の年より70パーセントから80パーセント増えました。
尾花市長はきょうの定例記者会見で「前の年より14パーセント減った台湾からの観光客に対するアプローチを検討していく」と述べ、宿泊施設の稼働率およそ80パーセントを踏まえ、「客室の数が足りなくなっていると思うので、宿泊施設の増設や新設に対して奨励金を検討していきたい」と述べました。そして来年度から、宿泊施設の新設や増設する業者には奨励金の給付を検討する意向を示しました。