和歌山県内のトップを切って、きょう(20日)和歌山市善明寺(ぜんみょうじ)の近畿大学附属和歌山高校で卒業式が行われ、345人に卒業証書が授与されました。
近大和歌山高校では、かつて、二十四節気の啓蟄(けいちつ)の日に卒業式を行っていましたが、大学入試などのため出席できない生徒が多かったことから、全員が出席できるよう、1991年(平成3年)からは毎年1月に卒業式を行っています。
卒業式は午前10時に体育館で開かれ、山崎宏(やまさき・ひろし)校長が卒業生代表の熊井絵里(くまい・えり)さん18歳に卒業証書を手渡しました。
山崎校長は、ソフトバンク創業者の孫正義(そん・まさよし)氏や、ドイツの詩人・ゲーテの言葉を紹介しながら「人間は未開発の才能の宝庫だが、何もしなければ開花しない。失敗を恐れず、情熱と希望を持って道を切り拓いて欲しい」と式辞を述べました。
そして、村上拓也(むらかみ・たくや)さん18歳が壇上で答辞を述べ「家族や先生、友人に感謝しています。現代社会の転換期を迎えるなか、自分の信念を貫きながら社会の変化に適応し、世界で活躍する人材になることを誓います」と決意を表明しました。
式のあと卒業生は、在校生から花束や色紙などを受け取り、名残惜しそうに学舎を巣立っていきました。
近大和歌山高校では、これから卒業生の受験先に応じた補習や個別指導などを行い、目前に迫った大学受験シーズンに備えます。