和歌の神様をまつり、万葉の歌枕・和歌の浦を臨む、和歌山市の玉津島(たまつしま)神社で、きょう(11日)新春恒例のかるた大会が開かれました。
これは、多くの市民に新春を喜び、和歌や百人一首の魅力を知ってもらおうと、玉津島神社が和歌山県かるた協会の協力で毎年1月に開いていて、ことし(2016年)で9回目です。
参加したこどもからお年寄りまでおよそ30人が、自分の陣と相手の陣に置かれた25枚ずつ、あわせて50枚の下の句が書かれた取り札を素早く取る、競技カルタに挑戦しました。
参加者は、15分間で取り札の位置を記憶したあと、詠み人が上の句を読み始めるのとほぼ同時に、畳の上の取り札を勢いよく取っていました。
家族と参加した、和歌山大学教育学部附属中学校1年の岡田雄成(おかだ・かずなり)くん13歳は「相手に16枚差で勝ちました。素早く取り札を取る瞬間が面白いです」と喜んでいました。
初めて参加した紀の川市の西川恵子(にしかわ・てるこ)さん69歳は「札を取るのに加えて、和歌のリズミカルな響きが聞けるのも面白いですね」と話していました。
県・かるた協会の中筋規江(なかすじ・のりえ)会長は「近頃は和歌山でもかるた人口が増えています。きょうの大会を機に、私たちの仲間に加わってもらえたら嬉しく思います」と話していました。