今月(12月)11日の強風で、和歌山市の紀ノ川河口の波消しブロックに座礁したコンテナ船の撤去作業が、きょう(12/30)未明から行われ、コンテナ船は、無事、座礁したポイントを離れて和歌山下津港に曳航されました。
座礁したのは、山口県防府市(ほうふし)の神栄(しんえい)海運が所有するコンテナ船「つるみ」499トンで、今月11日の午前3時15分頃、強風にあおられ、和歌山市湊(みなと)の紀ノ川河口にあった波消しブロックに乗り上げました。
和歌山海上保安部によりますと、つるみの船体は、右側が波消しブロックに接触して左に傾いた状態となり、事故当時積まれていた44個のコンテナは、危険物が入った2個を含む42個が陸揚げされた一方、カラのコンテナ2個の行方がわからなくなりました。
こうした中、神栄海運が手配した民間会社の特殊作業台船の準備が整い、きょう午前2時頃から、座礁したコンテナ船の撤去作業が始まりました。
作業は順調に進み、傾いたコンテナ船は、貨物室に溜まった海水が抜きとられて船体が起き上がり、タグボートでえい航され、午前6時半頃に和歌山下津港の西浜公共岸壁に着岸しました。
今後は、年明けに、船体の修理などが行われ、熊本県八代港(やつしろこう)にえい航されることになっています。
一方、行方が分からなくなっている2つのコンテナの捜索は、このあと民間会社が周辺海域で行います。