和歌山県の社会福祉法人に遺産を寄付したように装った脱税事件で、大阪地検特捜部はきょう(25日)、相続税法違反の罪で、日高郡選出で、印南町印南原の和歌山県議会議員、花田健吉(はなだ・けんきち)容疑者57歳を起訴したと発表しました。
一方、偽造有印私文書行使罪については関与の程度などから起訴を見送りました。
起訴状によりますと花田被告は去年9月、遺産相続人の高木孝治(たかぎ・こうじ)被告73歳ら5人と共謀し、高木被告が死亡した実の兄から相続したおよそ10億5000万円相当の遺産のうち、およそ8億5000万円を社会福祉法人に寄付したように装い、相続税およそ4億9000万円を脱税したということです。
特捜部は花田被告の認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと否認しているということです。
花田被告の起訴を受け、自民党和歌山県連の吉井和視(よしい・かずみ)幹事長は、和歌山放送の取材に対し「あす、対応を協議する」とコメントするとともに花田被告から議員辞職の申し出などは無いことを明かしました。