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「葛城修験」と「女人高野」があらたに日本遺産認定

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文化庁は、きょう(19日)、今年度(2020年度)あらたに日本遺産に認定された21件のストーリーを発表し、和歌山県関連では、和歌山市から奈良県に連なる和泉山脈の 『「葛城修験(かつらぎしゅげん)」 里人とともに守り伝える修験道(しゅげんどう)はじまりの地』と、『女性とともに今に息づく女人高野(にょにんこうや)~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地』の2件が新たに登録されました。

「葛城修験」は、修験道の開祖と言われる「役行者(えんのぎょうじゃ)」が初めて修行を積んだ地とされ、奈良県の世界遺産「吉野・大峯(よしの・おおみね)」と並ぶ修験の二大聖地とされています。

県内では和歌山市の加太春日(かだかすが)神社や、岩出市の国宝・根来寺(ねごろじ)、紀の川市の粉河寺(こかわでら)、かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社、それに橋本市の小峯寺(おみねじ)などが含まれています。

「女人高野」は、結界が定められ高野山での女性の参拝が出来なかった近代に、女性達のあすの安らぎを願う声を聴いていた、女人高野と呼ばれる寺にまつわる逸話です。

高野町(こうやちょう)の女人道(にょにんみち)や不動坂口女人堂(ふどうさかぐち・にょにんどう)、九度山町(くどやまちょう)の慈尊院(じそんいん)の境内や建物群、彫刻群、それに丹生官省府(にうかんしょうふ)神社など、世界遺産に登録された史跡を中心に構成されています。

代表申請者で和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「大変嬉しく思う。修験道はじまりの地・葛城修験と、女性の癒やしの地・女人高野の歴史的背景に根ざしたそれぞれの価値が高く評価されたと考えている」とコメントし、今後、認知度の向上に努める考えを示しました。

なお和歌山県からは、御坊市(ごぼうし)や橋本市、田辺市などを範囲に絵解き説法の文化をまとめたストーリー「きのくに 絵解きの聖地 -旅人をもてなす絵解き文化が息づく地-」も申請していましたが、登録は見送られました。

文化庁は、日本遺産について、今年度の新規認定をもって当面最後としていて、県内で日本遺産に認定されたストーリーはこれで7件となりました。


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