スーパーマーケット大手の株式会社オークワと、関西電力送配電株式会社・和歌山支社は、きょう(6/19)、和歌山県内などで大規模災害が起こった際、連携・協力して迅速な電力の復旧を図るための相互支援協定を結びました。

協定書を手に写真に納まる神吉社長(右)と近藤支社長
この協定は、関西電力送配電・和歌山支社が、去年、千葉県で発生した大規模停電の応援に駆け付けた際、全国から集まる応援部隊の活動拠点を確保できていない状況を目の当たりにした経験から、現地に復旧拠点を構えるためのスペースや物資の供給を確保するため、オークワに呼びかけて締結したものです。
協定では、県内で大規模災害が起こった際、オークワは、関電送配電からの要請に基づき、災害復旧にあたる人員のための食糧や日用品などの支援物資を優先的に供給するとともに、県外から駆け付ける災害復旧のための応援部隊が集結する拠点として大規模な店舗の駐車場を貸与します。
きょう午前11時から和歌山市岡山丁の関西電力送配電・和歌山支社で行われた締結式では、オークワの神吉康成(かんき・やすなり)社長と、関西電力送配電・和歌山支社の近藤忠司(こんどう・ただし)支社長が協定書を取り交わしました。
協定の締結式で、オークワの神吉社長は、オークワが取り組んでいる地震や豪雨などの災害に備えた定期的な訓練や自治体などへの生活必需物資の供給体制の整備に努めていることを紹介した上で、「おととし県内で発生した台風による大規模停電では、私の自宅も4日間、停電し、復旧まで長く感じました。今回の協定締結で、いち早く復旧できる助けになれば」と挨拶しました。

挨拶する神吉社長
また、関西電力送配電・和歌山支社の近藤支社長は、去年、千葉県で発生した停電復旧作業の教訓を踏まえ、「全国からの大規模な応援を受け入れられるよう、駐車場の提供などをお願いしたところ、二つ返事で承諾していただき、次の台風シーズンに間に合うよう協定を締結することもできました」と経緯を説明した上で、「今後も安全で安定した電力の供給という使命を果たしていきたい」と挨拶しました。

挨拶する近藤支社長
ところで、オークワが民間企業と災害に関する協定を締結するのは、和歌山放送に続いて2社目です。