世界遺産「高野山」を構成する国史跡の参道「町石道(ちょういしみち)」に溝が掘られていたことがわかり、かつらぎ町はきょう(6/18)、80代の男性を文化財保護法違反容疑でかつらぎ警察署に刑事告発しました。
町石道は、高野山金剛峰寺や奥の院へ続く全長24キロの参道で、およそ109メートルにあたる1町ごとに、「町石」と呼ばれる石塔が設置されています。
かつらぎ町によりますと、この町石道のうち、およそ2キロの範囲にわたって12カ所で掘削したり盛り土を作ったりして溝が掘られていました。
先月(5月)21日にかつらぎ町に寄せられた情報で発覚し、町が調べたところ、和歌山県北部在住の80代の男性が行ったものと特定できたため、町は、きょう文化財保護法違反容疑でこの男性を刑事告発し、かつらぎ警察署は告発を受理しました。
記者会見した、かつらぎ町教育委員会の池田八主雄(いけだ・やすお)教育長は、「誠に遺憾。関係機関と連携して再発防止に努める」と話しました。