海南市の旧市役所などの跡地に今月(6月)1日にオープンした図書館やホールなどの複合施設「海南nobinos」の来館者が開館からの一週間で当初の想定の5倍の1万7千756人に上ったことが分かりました。
海南市の神出政巳市長が、きょう(10日)開会した市議会の6月定例会の招集あいさつで述べて明らかにしました。
海南nobinosは、その場で手に取って読むことができる絵本冊数が国内の図書館有数の規模で、児童書や一般書も豊富に取り揃えているのが特徴の図書館のほか、ホールや喫茶コーナーも併設された複合文化施設です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で当初のオープンから1カ月以上遅れて今月(6月)1日にオープンしました。
来館にはマスク着用や密接や密集を避けるため一定の制限が設けられていますが、一週間の来場者は当初の想定の5倍の1万7千人余りとなる人気ぶりです。
またきのう(9日)までの本の貸し出し数も1万3812冊、貸し出し人数も3076人と順調に推移しています。
図書館では来場者は市内のほか和歌山市など周辺地域からの利用も多いとみていて、神出市長は市議会の招集あいさつで、
「まちなかの賑わい創出に寄与してくれるもの」と期待を寄せ議員に報告しました。
一方、市議会の6月定例会はきょう(10日)から来月3日までの日程で開かれることが決まり、提案議案の審議や市政運営に対する質問などが行われます。