新型コロナウイルスの影響で臨時休校になっている和歌山市立小学校で、きょう(23日)規模を縮小しての卒業式が開かれました。

有功東小学校の卒業式のもよう(3月23日・和歌山市六十谷)

卒業証書を授与する貴志校長
このうち、和歌山市立有功東(いさおひがし)小学校では、午前9時半から体育館で卒業式が行われ、貴志雅代(きし・まさよ)校長が、卒業する6年生50人に、壇上でひとりひとりエンジ色のカバーに入った卒業証書を手渡しました。一方、来賓あいさつや卒業生の答辞、校歌斉唱などは省かれ、30分ほどで終了しました。
ことし(2020年)の卒業式は、当初は行われない予定でしたが、今月(3月)14日安倍総理大臣が記者会見で「卒業式も安全面での工夫を行った上で、ぜひ実施して頂きたい」と述べたことや、保護者からも卒業式を開くよう求める署名が和歌山市教育委員会に寄せられたことなどを受け、アルコール消毒液を設置したり、座席間隔を広く空け会場の窓を開けて換気し、入場者を卒業生1人あたり保護者1人だけにするなどの対策を取っての開催となりました。
卒業生の児童は「休校中は友達に会えずさびしかったけど、卒業式が出来て良かったです。中学校では勉強やスポーツに頑張ります」と笑顔で話していました。保護者は「式を開いてもらえて本当に嬉しいです。LINEの署名にも参加しましたが、実ったのかもしれないです」と、ほっとした表情を見せました。

式辞を述べる貴志校長
有功東小学校の貴志校長は「ひとりひとりに卒業証書を手渡せて本当に良かった。子どもたちには自分の道をしっかりと見つけて、精一杯生きて欲しい」と話していました。