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特定外来種・クビアカツヤカミキリの食害に注意(写真付)

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モモやウメ、サクラなどの樹木に食害をもたらす、特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」が、和歌山県内でも確認されたとして、県では、注意を呼びかけるとともに、市町村やJA、森林組合などと連携して防除対策に取り組むことになりました。

クビアカツヤカミキリの成虫(※写真提供・和歌山県)

クビアカツヤカミキリは、中国や朝鮮半島、台湾、モンゴル、ベトナムなどに分布するカミキリムシの一種で、成虫は体長がおよそ2・5センチから4センチあり、光沢のある黒の身体で、首の部分には赤い模様があります。

成虫は夏にかけて主にバラ科の樹木の幹や皮の割れ目に産卵し、翌年の春になると冬越しした幼虫が幹の中を食い荒らし枯らしてしまいます。

クビアカツヤカミキリのフラス(※写真提供・和歌山県)

樹木には「フラス」と呼ばれる、フンと木くずがミンチ状に混ざり合ったものが残されることも特徴です。

日本国内では、2012年、愛知県で初めて見つかったのを皮切りに、以降、東京や埼玉、大阪、徳島などでも相次いで見つかりました。ことし(2019年)は、茨城、奈良、三重で確認されたほか、7月にはかつらぎ町内の道路で成虫1匹が県内で初めて捕獲されたのに続いて、先月(11月)にはかつらぎ町内のモモの園地でフラスが発見されました。

これを受け、県がモモの園地の周辺を調べたところ、モモとスモモの樹木11本からフラスが確認されました。

県では、ウメやモモ、スモモ、サクラなどの食害をこれ以上拡大させないため、調査を継続するとともに、市町村やJA、森林組合、公園管理者などにクビアカツヤカミキリの周知を徹底し、通報を依頼したほか、このほかの地域でも成虫やフラスを見つけた場合は、防除対策の指導を行います。

あわせて、フラスの発生が確認された樹木の伐採や防除ネット設置などにかかる費用を助成する制度の利用も呼びかけています。

また県民にも成虫やフラスを見つけた場合、最寄りの振興局に連絡を求めています。


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