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「絶景の宝庫・和歌の浦」シンポ 里中さん講演(写真付)

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日本遺産の和歌浦湾一帯をPRしようというシンポジウムがきょう(12/8)、和歌山市で開かれ、漫画家の里中満智子(さとなか・まちこ)さんが講演しました。

講演する里中さん

おととし(2017年)認定された日本遺産「絶景の宝庫・和歌の浦」は、和歌山市と海南市にある「玉津島神社」や「藤白坂」など31の文化財から構成されていて、シンポジウムは、和歌の浦の歴史や観光地としての魅力を発信しようと、行政や観光協会などでつくる「和歌の浦日本遺産活用推進協議会」が主催しました。

会場いっぱいの聴衆

きょう午後1時半から、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれたシンポジウムでは、持統天皇を主人公とした「天上の虹」や「古事記」など万葉の時代を描いた著作も多い、漫画家の里中満智子(さとなか・まちこ)さんが、「万葉の物語を旅する」と題して基調講演しました。

この中で、里中さんは、大阪市出身で、幼い頃、遠足で初めて和歌の浦を訪れ、海の色や潮の香りが大阪とは全然違うことに驚いたことや高校生になって、万葉集に惹かれていったことを振り返りました。そして、里中さんは、「万葉集は、画期的な、世界でもまれにみる男女平等を体現した歌集」と評価し、現在の海南市藤白で非業の最期を遂げた有間皇子(ありまのみこ)を取り上げ、現在のみなべ町で詠んだとされる「磐代(いはしろ)の 浜松が枝(え)を 引き結び 真幸(まさき)くあらば また還(かへ)り見む」などの歌を紹介し、二度とこうした悲劇が起きないようにと、歌を残した先人の思いを語りました。

唐舩御船歌連中

続いてステージでは、和歌山市の和歌浦で毎年5月に行われている和歌祭(わかまつり)の出し物の一つ、御船歌(おふなうた)のデモンストレーションが行われ、会場を盛り上げました。

子どもも喉を披露

最後に行われたパネルディスカッションでは、里中さんがコーディネーターとなって近畿大学の村瀬憲夫(むらせ・のりお)名誉教授や和歌の浦観光協会の坂口宗徳(さかぐち・むねのり)会長、和歌山大学紀州経済史文化史研究所の吉村旭輝(よしむら・てるき)特任准教授、それに、タレントでモデルの「はな」さんが登壇し、意見を交わしました。

はなさん

村瀬さん

坂口さん

吉村さん


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