世界遺産・高野山真言宗総本山金剛峯寺へ麓から特大ゴボウを奉納する「雑事(ぞうじ)のぼり」がきょう(28日)、営まれ、小雨の中、生産者らが参詣道を歩いて届けました。
雑事のぼりは、高野山麓の集落が高野山へ米や野菜を供える風習で、江戸時代から昭和初期まで続いたとされ、その後、途絶えていましたが、地元の農事組合法人が5年前に復活させました。
特大ゴボウは橋本市西畑(にしはた)地区で栽培される「はたごんぼ」と呼ばれる特産品で、身が柔らかくて甘く、香りも良いとされています。
この日は最大で長さおよそ75センチ、太さおよそ5センチの特大ゴボウ21本を届けました。
「はたごんぼ」を入れた背負子(しょいこ)を担いだ2人を先頭に、二十数人が朝、高野山へ出発し、参詣道「黒河道(くろこみち)」を通っておよそ17キロの山道を約8時間かけて歩きました。