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不白生誕300年と水野家入部400年記念茶会

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江戸時代の茶人で、今日(こんにち)の茶道文化に影響を与えた川上不白(かわかみ・ふはく)の生誕300年と、紀州藩付家老(つけがろう)水野家の入部(にゅうぶ)400年を記念する茶会が、きょう(24日)、新宮市で開かれました。

参加者には、着物姿の女性が目立ち、青空が広がり、暖かい気候のもと、茶を楽しんでいました。

不白は、紀州藩水野家家臣の家に生まれ、京都の表千家(おもてせんけ)のもとで修業のあと、江戸で、水野家茶頭(さどう)をつとめるとともに、千家流(せんけりゅう)茶道(さどう)を、全国に広めるのに貢献した茶人で、江戸千家流、流祖(りゅうそ)として知られています。また、水野家は、1619年、紀州藩初代藩主、徳川頼宣(とくがわ・よりのぶ)の付家老として、新宮領主となり、江戸を中心に紀州藩を支えました。新宮・東牟婁地域と三重県の茶人たちでつくる茶道表千家流音無会(おとなしかい)は、2008年から毎年、この時期に、ふるさとの偉人の業績を偲ぶ茶会を開催していますが、今年(2019年)は、城下町新宮が始まって400年になることから、2つを記念する茶会となりました。

きょう午前10時から本廣寺(ほんこうじ)本堂で、清水(しみず)住職の読経が流れる中、蓮華菴(れんげあん)の川上紹雪(かわかみ・じょうせつ)副家元よる御供茶式(おくちゃしき)が行われ、点(た)てた茶が、不白の像に供えられました。式には、家元をはじめ、全国から社中(しゃちゅう)や茶人、市民らおよそ250人が参加し、厳粛な様子を見守りました。

このあと、不白の茶の流儀の伝統を受け継ぐ、江戸千家宗家(そうけ)、蓮華菴の協力で、記念茶会が開かれ、本廣寺と、近くの宗応寺(そうおうじ)に、音無会と江戸千家宗家の茶席が設けられ、参加者は、茶席をまわって、茶と和菓子を楽しみました。


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