ノロウイルスの食中毒が起こりやすくなる冬場を迎え、予防や正しい手洗いなどについて学ぶ講習会が、きょう(20日)午後、和歌山市保健所で開かれました。
これは和歌山市食品衛生協会が主催したもので、協会員や一般あわせておよそ80人が参加しました。
はじめに、和歌山市保健所の職員によるノロウイルスの予防についての講義が行われました。この中で、ノロウイルスは直径が35から40ナノメートルと非常に小さくて増殖しやすく、新しいタイプのウイルスも次々と出てくるほか、培養の技術が確立されていないため、殺菌剤の有用性を検証しにくいことなどが紹介されました。
職員は「ウイルスの感染を広げないために、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めた水溶液で食器やカーテンなどを拭き取ったり、おう吐物などを入れた袋に入れたりして、殺菌処理することが重要です」と説明しました。
続いて、和歌山市食品衛生協会の「手洗いマイスター」による正しい手洗いの実技指導が行われ、手のひらだけでなく、手の甲や指の裏表、指と指との間、付け根、手首などを念入りに石けんで洗い、流水で十分に洗い流したあと、アルコール液で消毒する手順を確認しました。
このほか、洗剤や消毒剤などを作るメーカーの担当者が、適切なおう吐物の処理の仕方を実演しました。