和歌山市のビルの屋上の作業場から鉄パイプが落下して男性が死亡した事故で、警察は業務上過失致死の疑いで工事を請け負った市内の建設会社2社を家宅捜索しました。警察などによりますと、家宅捜索を受けたのは、元請け業者の「SIGN TAKASE」と、現場で作業をしていた下請け業者の「ヒロケン」の2社です。
この事故はきのう午前、和歌山市十三番丁にある12階建ての雑居ビルの屋上から鉄パイプが落下し、通勤途中だった大阪市中央区に住む銀行員の板垣智之さん26歳の頭に当たって板垣さんが死亡したものです。
今月15日にも鉄パイプが落ちる事故があり警察は、安全性に問題がなかったか調べることにしています。
家宅捜索を受けたヒロケンの社長は取材に応じ「ご遺族に深くおわびしたい。防護ネットを設置し安全対策はしていた。捜査中なので詳細は差し控えたい」とコメントしました。