那智勝浦町にある世界遺産の熊野那智大社できょう(14日)、自然の恵みに感謝する紅葉祭(こうようさい)が開かれました。
この祭りは平安時代に花山法皇(かざんほうおう)が那智山で厳しい修行をした際、紅葉の美しさを和歌に詠みその短冊を小枝に結んで滝に流したという故事にちなんだものです。
ご神体の那智の滝の前にはモミジの枝が供えられ、モミジの枝を手にした2人のみこが笛や太鼓の音色に合わせて優雅な神楽を披露しました。
大阪府堺市から家族と訪れたという70代の男性は「舞を見て厳かな気持ちになった。昔の人たちが大事に伝えてきた祭りは絶やしてはいけないと感じた」と話していました。