先月(10月)和歌山市内で酒気帯び状態で乗用車を運転し、道路交通法違反の疑いで書類送検された和歌山県警察本部の男性巡査長が、きょう(8日)停職6か月の懲戒処分を受けました。巡査長はきょう付けで依願退職しました。
停職処分を受けたのは、和歌山県警・警備部機動隊に所属する29歳の男性巡査長です。
県警・監察課によりますと、この巡査長は、先月25日の午後8時半ごろから翌26日の午前3時半ごろまで、和歌山市内の複数の飲食店で友人2人と酒を飲んだあと、車で自宅に向かいました。途中、交差点の手前の路上に車を停めて寝ていたところを通行人が見つけて110番通報し、駆けつけた警察官が調べたところ酒気帯び運転がわかり、その後、書類送検されたものです。
監察課の事情聴取に対し巡査長は「早く帰りたかった。重大な事故に繋がりかねないことで、けして許される行為ではない」と話しているということです。
県警の徳田太志(とくだ・ふとし)首席監察官は「官民一体となって飲酒運転根絶に向け取り組む中、警察官としてあるまじき行為で大変遺憾。県民の皆さんに深くお詫び申し上げます」とコメントし、職員への職務倫理教養の徹底による再発防止と、県民の信頼回復に努める考えを示しました。