暴力団追放の意識を高め、安全で安心な和歌山県の実現を呼びかける「暴力追放県民・市民大会」が、きょう(7日)午後、和歌山市民会館で開かれました。
この大会は、暴力団対策法が施行された1992年から毎年開かれていて、ことし(2019年)で28回目です。
きょうの大会には、和歌山県や和歌山市、県・警察本部、暴力追放県民センターの関係者らが参加し、はじめに、和歌山県警の檜垣重臣(ひがき・しげとみ)本部長が「六代目山口組と神戸山口組の抗争が後を絶たず、県内でも暴力団による事件が発生するなか、県警では県民が巻き込まれないよう全力で捜査や対策にあたっている。暴力団追放は、我々だけでなく、県民や行政、暴追センターなどによる勇気を持った結束が不可欠だ」とあいさつしました。
続いて、今年度(2019年度)暴力団の追放活動に功績のあった個人や団体が表彰されたほか、「暴力団を恐れない・金を出さない・利用しない・交際しない」と、毅然とした態度で向き合う姿勢をうたった大会宣言が採択されました。
和歌山県警によりますと、和歌山市では、去年(2018年)6月、指定暴力団・山口組系の組長の家にトラックが突っ込む事件が発生し、ことし1月、対立する神戸山口組傘下の組員らが逮捕されています。