世界津波の日のきょう(5日)濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)のふるさと・広川町(ひろがわちょう)で、和歌山放送主催の地域巡回防災教室が開かれました。
これは、和歌山放送の開局60周年を記念して、県内各地で12回にわたって防災に関する講演などを行ってきたもので、最終回のきょうは世界津波の日にあわせて、濱口梧陵のふるさと・広川町の町民体育館で開いたものです。
この中で、和歌山大学の教授で災害科学教育研究センター長の此松昌彦(このまつ・まさひこ)さんが「国土強靱化、みんなで守る・取り組む地域の防災!」と題して講演しました。
此松教授は、2011年の東日本大震災による津波で避難する行動がなかなか起きなかった要因として、津波が自分のところに来るイメージがわかなかったり、自分のいる所は大丈夫だろうと思ってしまう心理などをあげたうえで「濱口梧陵の精神を今に伝える広川の皆さんには、南海トラフ巨大地震や風水害などでは、速やかに避難し周囲の人にも呼びかける、率先避難者になってほしい」と呼びかけました。
きょうはこのほか、去年(2018年)県・文化功労章を受賞した作曲家の向山精二(むかいやま・せいじ)さんが濱口梧陵に関する史料をもとに作曲した、紀伊国(きいのくに)交響組曲・第六楽章「世界津波の日」より「梧陵生誕」が、梧陵カルテットによる弦楽四重奏で披露されました。
さらに、開催にあたって、世界津波の日を提唱した自民党の二階俊博(にかい・としひろ)幹事長のビデオメッセージも披露されました。