来月(11月)9日に開かれる「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の開会式の会場に、自分がどれくらい野菜を摂取できているか、センサーで測定できる装置が登場します。
この装置はトマトケチャップや野菜ジュースで知られる名古屋市のカゴメが開発した「ベジチェック」と呼ばれるもので、タブレット端末に接続されたセンサーに手のひらをおよそ20秒当てることで、皮膚に含まれる「カロテノイド」の量を測定します。
カゴメによりますと、野菜を食べると野菜に含まれるカロテノイドが身体に吸収され、およそ2週間から4週間で皮膚に蓄積されることから、皮膚のカロテノイドを測定すれば野菜の摂取量を推定出来るということです。とくに緑黄色野菜にカロテノイドが多く含まれ、リコピンやβカロテンなどの色素成分として、健康に良いとされています。
県はカゴメと野菜不足解消などに関する包括連携協定を結んだことを受け、来月9日、ねんりんピック開会式の会場となる和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場の飲食ブースに、ベジチェックの体験コーナーを設置します。
きょう(30日)県庁で仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が測定を体験し、日本人の平均摂取量5を少し上回る6・7という結果が出ました。
この数値は国が提唱する1日の野菜摂取量350グラムをクリアしているということで、仁坂知事は「自分では一生懸命野菜を摂っていると思っていたが、ここ2~3日はにんじんジュースを飲んでいなかった」と話していました。