重いやけどを負った当時2歳の息子に適切な治療を受けさせず放置したとして、保護責任者遺棄の罪に問われた母親に対し、和歌山地方裁判所はきょう(10/23)、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
判決によりますと、和歌山市の無職、中野裕香(なかの・ゆうか)被告30歳は、夫の板金溶接工、将希(まさき)被告34歳と共謀し、去年11月7日に自宅でやけどを負った当時2歳の四男を11日間、病院に連れて行かず、必要な治療を受けさせませんでした。
きょうの判決で、和歌山地裁の小坂茂之(こさか・しげゆき)裁判官は、「中野被告は、病院で治療を受けさせた方がいいと考えていながら、虐待を疑われることを懸念して病院へ連れて行かなかったが、反省している」などとして、懲役1年6ヶ月の求刑に対し、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。