観光産業でのデータ活用や人材確保について、専門家が先端の取組みを説明するセミナーが、きょう(23日)午後、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれました。
これは、和歌山県が主催したもので、きょうは、県内の観光関連業者を中心におよそ100人が参加しました。
はじめに、スマートフォンを活用した効果的な店舗や施設の発信事例の説明が行われ、総務省地域力創造アドバイザーなどを務める和歌山大学の山田桂一郎(やまだ・けいいちろう)客員教授と、グーグル社公認グーグルマップ・ゴールドエキスパートの永山卓也(ながやま・たくや)さんが講演しました。
山田さんと永山さんは、グーグルマップなどのサイトでレストランやホテルなどの効果的な情報掲載に関して「グーグルマイビジネスサービスに登録することで、店舗や施設、目玉商品の正確で整理された情報や、魅力的な写真を掲載するよう管理することが重要です。そば屋さんなのにとんかつ屋さんのカテゴリーにされてしまっては意味がありません。ユーザーから高い評価を得られる情報提示は、検索ヒット数や検索順位の向上に不可欠で、クチコミ機能も重要な判断基準なのでけして放置しないで欲しい」と提言しました。
また、外国人観光客に向けた情報提示については「グーグル翻訳を使った意訳でかまわないので、施設や商品、サービス、イベントの情報も登録しておくべきです」とアドバイスしました。
きょうはこのほか、観光庁の小熊宏明(こぐま・ひろあき)参事官が観光庁が取り組む人材確保や育成の最新事例を紹介したほか、外国人就労サポート施設を運営する株式会社YOLO JAPANの木林真駿(きばやし・まさとし)セールスマネージャーが外国人雇用の利点などを説明しました。