今月(10月)12日に和歌山県に最も接近した台風19号による農林水産関連の被害額は、これまでに5506万円あまりにのぼっていることが、和歌山県の調べでわかりました。
県・農林水産総務課が今月13日の時点でまとめたところによりますと、農作物関連では、紀の川市や岩出市(いわでし)で強風で柿やみかんなど果物の擦れなどが相次いだほか、印南町(いなみちょう)や御坊市(ごぼうし)ではナスの枝折れ、白浜町(しらはまちょう)ではトルコギキョウの茎が折れるなど、野菜や花の被害も確認されています。また印南町ではパイプハウスが壊れる被害もあり、被害額は506万円あまりとなっています。
水産関連では、太地町(たいじちょう)や串本町(くしもとちょう)で漁港の施設のシャッターが壊れたほか、広川町(ひろがわちょう)と串本町では漁船あわせて4隻が転覆したり、一部が壊れたりしています。被害額は現在調査中です。
林業関連では、印南町で海沿いの松林の擁壁(ようへき)が60メートルにわたって倒れ、被害額は5千万円となっています。
これらをあわせた被害総額は5506万円あまりとなっていて、県ではこのほかにも被害があるものとみて引き続き調査しています。