中部から東日本を中心に大きな被害をもたらした台風19号は、きょう(13日)正午に、北海道の南東海上で温帯低気圧に変わりました。台風19号は、きのう(12日)午後、串本町潮岬の東の海上を大型で非常に強い勢力で通過し、夜にかけて、和歌山県全域が暴風域に入るなど、強い風が吹き、南部や山間部を中心に大雨となりました。
台風の接近に伴い、きのうは、串本町古座地域で、一時、避難勧告が出されたほか、各地に避難準備情報が発表されましたが、これまでに、すべて解除されました。和歌山県内では、これまでのところ、人的被害は報告されていません。
今月(10月)10日午後2時の降り始めから今朝7時までの総雨量は、那智勝浦町色川で、10月の1か月雨量に匹敵する257・5ミリとなったほか、高野町高野山で186ミリ、紀の川市の葛城山で134・5ミリなどとなりました。高野山と葛城山では10月の雨量を上回りました。
最大瞬間風速のピークは、いずれもきのう観測され、午後3時半すぎには、串本町潮岬で29・3メートル、新宮で27メートル、昼前には日高川町川辺で27・8メートルでした。
きのうは運休が相次いだ交通機関ですが、南海フェリーはきょう午後の上下6便から、空の便は、夕方、羽田発の便からそれぞれ運航が再開されました。県内のJR各線は始発からほぼ通常通り、南海電鉄など他の鉄道も通常運行となっています。
串本町では、国道42号で陥没があったほか、高潮で防波堤の一部が壊れました。
和歌山県地方は台風一過の日曜日のきょうも午前中は曇り空のところが多くなりましたが、午後になって晴れ間の広がる時間帯も出てきました。雨は朝までにあがりましたが、風はきょうも強めで推移しました。