今年度(2019年度)の「安全・安心まちづくり県民大会」が、きょう(11日)午後、和歌山市の県民文化会館・小ホールで開かれました。
これは毎年10月11日から20日まで行われる「全国地域安全運動」にあわせて、県民の自主防犯意識を高めようと、和歌山県と県警察本部、それに県・防犯協議会連合会が主催して開いているものです。
この中で、全国防犯功労表彰の受賞者や「きしゅう君の自転車鍵掛けコンテスト2019」の受賞者に表彰状が贈られました。
このあと、龍谷(りゅうこく)大学法学部教授で犯罪学研究センター長の石塚伸一(いしづか・しんいち)さんが「非行少年はどこへ行ったのか?~昭和から平成へ、そして令和の少年非行~」と題して講演したほか、和歌山住みます芸人の「わんだーらんど」の2人が、防犯トークを行い、笑いを交えながら、多発する振り込め詐欺や特殊詐欺などに注意を呼びかけました。
主催者を代表してあいさつした和歌山県の下宏(しも・ひろし)副知事は、子どもと高齢者が犯罪に巻き込まれないよう様々な施策を行っていることを強調したうえで「地域住民の絆を深めることが重要です」と呼びかけました。
和歌山県警の檜垣重臣(ひがき・しげとみ)本部長も「県内の刑法犯認知件数は減少傾向だが、高齢者の詐欺被害が深刻だ。皆さんの協力が不可欠」とあいさつしました。
ことしの全国地域安全運動では「子どもと女性の犯罪被害防止」と「特殊詐欺の被害防止」を重点に、和歌山県では「自転車盗の被害防止」と「万引きの被害防止」を重点に加えて、期間中、様々な啓発が行われます。