武蔵坊弁慶(むさしぼう・べんけい)のふるさと・田辺市(たなべし)で、33回目となる「弁慶まつり」が、きのう(4日)ときょう(5日)の2日間にわたって開かれました。
弁慶まつりは、田辺生まれとされる平安時代の豪傑・武蔵坊弁慶を讃えようと、田辺商工会議所などによる実行委員会が毎年10月最初の週末に開いているものです。
初日のきのうは、午後6時半から世界遺産・闘鶏神社(とうけいじんじゃ)の特設ステージで、オーディションで選ばれた市民らによる「演劇弁慶伝説」が上演され、主役で田辺市の法忍泰男(ほうにん・やすお)さん45歳が扮する弁慶が、五条大橋での源義経(みなもとのよしつね)との対決や、長刀(なぎなた)を持っての力強い舞を披露したほか、闘鶏神社の由来となった、紅白のニワトリを闘わせる「鶏合わせ(とりあわせ)の神事」も再現されました。
2日目のきょうは、扇ヶ浜(おうぎがはま)特設ステージなどでの「紀州弁慶よさこい踊り」が行われ、県の内外から参加したよさこいチームが優勝を目指してバトルを繰り広げました。
またアオイ通りでは「弁慶ゲタ踊り」が行われ、お笑いグループ「安田大サーカス」のメンバーで和歌山市出身のHIRO(ヒロ)さんが飛び入り参加し、踊り手たちを喜ばせたほか、物産テント市やもちまきなども行われました。
このあと午後8時からは、扇ヶ浜で、幅500mに及ぶ大パノラマ花火を含むおよそ3000発の花火が夜空を彩る「田辺花火大会」と「よさこい総踊り」が行われ、まつりはクライマックスを迎えました。