新宮市の世界遺産・熊野速玉大社できょう(5日)、新宮市と三重県の境を流れる熊野川で今月(10月)16日に営まれる神事「御船祭(みふねまつり)」で使う9隻の木造船が、乗船する若者らによって境内の蔵から出されました。
船はスギやヒノキなどで造られていて、長さおよそ9メートル、最大幅はおよそ1・5メートルで、御船祭の目玉となる早船競漕(きょうそう)で用いられます。
16日午後の早船競漕は、9隻が大社に近い熊野川の河原を出発。11人ずつ乗り込んでかいをこぎ、およそ1・6キロ上流の御船島(みふねじま)を3周するコースで速さを競います。
船に乗る30歳の男性会社員は「8月から練習を続けてきた。いよいよ本番だ。もちろん優勝を狙う」と意気込んでいました。