和歌山県内の企業で働く外国人実習生を対象にした防災セミナーがおととい(9/23)、和歌山市の会社で開かれ、この会社に研修実習生として在籍しているベトナム人が参加しました。
これは災害への備えとして防災用品の紹介や販売を行う和歌山市の一般社団法人・防災用品研究所が主催したもので、オーダーカーテンを製造・販売する和歌山市里にある株式会社インテリックスで開かれました。
セミナーには、インテリックスで研修実習生として働くベトナム人女性20人が参加し、阪神淡路大震災や東日本大震災の映像を見た後、防災用品研究所の防災士からベトナム語で表示されたパワーポイントを交えて自分の身を守る方法などを聞きました。そして、セミナーの最後に、訓練として緊急地震速報の音が流れると、ベトナム人実習生は、一斉に机の下にもぐり、地震発生時の初動対応を実践していました。
セミナーに参加した、フィ ティ ハンさん35歳と、グエン ゴック トゥオンヴィさん23歳は、「ベトナムでは、地震が全然発生しないので、きょうの勉強はとても役立ちました」「自分の身の守り方を教えてもらったので、これから役立てたい」と話していました。
また、インテリックスの木村明人(きむら・あきひと)社長は、「会社を挙げて防火訓練などを行っていますが、こうしたセミナーで、防災大国・日本の知識を得て帰ってもらえるのは、ありがたい」と話していました。
セミナーを主催した防災用品研究所の田原サヨ子代表理事は「これからも、国外からの移住者らを対象に防災に関する知識を広めていきたい」と話していました。