和歌山県教育委員会は、2021年度の打ち上げ開始を目指して串本町(くしもとちょう)に建設される小型ロケット発射場を、子どもの科学教育にも活用する考えを示しました。
これは、きょう(19日)開かれた9月定例県議会で、改新クラブの藤本眞利子(ふじもと・まりこ)議員の一般質問に対し、県教育委員会の宮﨑泉(みやざき・いずみ)教育長が答弁したものです。
藤本議員は、小型ロケット発射場の建設に伴い、小型衛星を搭載したロケットの組み立てや、打ち上げに伴う高度な技術を担う人材や企業が県内に集積されると指摘し、それらを県内の児童や生徒が宇宙への関心を高める教育に活かすべきと提言しました。
宮﨑教育長は「高校生の缶サット甲子園での活躍や、先月(8月)串本町で開催したロケットのシンポジウムへの多くの中・高生の参加など機運が高まっている。今後、9月の『宇宙ふれあい月間』を中心に関係機関と連携して教育活動の幅を広げたい」と述べ、児童や生徒の宇宙への好奇心や探究心をサポートする考えを示しました。
きょうの一般質問では、このほか、自民党県議団の川畑哲哉(かわばた・てつや)議員が和歌山の夜の楽しみ方を紹介するウェブサイトの今後の活用などについて、自民党県議団の玉木久登(たまき・ひさと)議員が有田(ありだ)地域のミカン栽培の課題について、自民党県議団の鈴木德久(すずき・とくひさ)議員が田辺市上秋津(かみあきづ)の奇絶峡(きぜっきょう)付近で発生した斜面崩壊に伴う仮設道路などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。
お聞きの和歌山放送では、きょうの県議会一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。