南海トラフ地震で津波による被害が想定される有田市で、電気と水道を使わずに小学生が避難生活をする訓練が行われました。
この訓練は、市民に防災意識を高めてもらおうと、和歌山大学の研究者らが企画したもので有田市立港小学校の5年生と6年生およそ50人が参加しました。
訓練は、長時間の停電を想定し、きのう(14日)からきょう(15日)にかけて行われました。水道が使えない想定のため、手洗いや飲み水は給水車の水を使い、昼食は自衛隊のトレーラーで作られた豚汁やおにぎりを食べました。
参加した子どもたちは自衛隊の協力で土のうを作ったほか、段ボールやテープを使ってベッドや間仕切りを体育館に設営する訓練にも挑戦しました。
参加した5年生の女子児童は、「協力して作業が出来たのは楽しかったけれど、汗をかいたのに風呂に入れずつらい」と話していました。