和歌山の星林(せいりん)高校が、23日、1990年の夏の甲子園で対戦した北・北海道の中標津(なかしべつ)高校の当時のメンバーと北海道中標津町の球場で25年ぶりの親善試合をしました。
中標津からは元選手ら19人、星林は17人が集結し25年ぶりの熱戦に100人を超す観客が沸きました。
当時、中標津高校の監督だった山本武彦さん57歳が発案し、当時の出場選手でリハビリ施設経営・岡村勝敏(おかむら・かつとし)さん42歳らが当時メンバーに呼びかけました。
中標津は90年の大会では部員19人で出場し、酪農の町から来た代表校として注目されました。
星林とは2回戦で対戦し、4対4で迎えた延長10回、中標津は無死2塁で三遊間への打球がランナーに当たり得点に至らず、その裏星林がサヨナラ勝ちしました。
23日行われた25年ぶりの再試合では星林が4回に先制しましたが、5回に中標津が逆転しました。
しかし星林は6回に追いつき、結局引き分けに終わりました。
中標津のエースだった千葉県佐倉市(さくらし)の会社員・武田勉さん42歳は「肩は痛いが良い球が投げられた」と笑顔で答えました。
発案した山本監督も「この試合が次の世代の交流につながればうれしい」と話しています。