和歌山市の紀州てまり2代目家元・久山佐多子(ひさやま・さたこ)さんが、45年前に製作した大型の手まりを和歌山市に寄贈することになり、きのう(4日)、寄贈式が行われました。
今回、和歌山市に寄贈されたのは、直径およそ45センチの「蜀江錦(しょっこうにしき)」と呼ばれる大型の手まりで、和歌山市の紀州てまり2代目家元・久山佐多子さんと、夫で初代家元の故・久山雪雄(ひさやま・ゆきお)さんが、45年前、和歌山でインターハイが開催された際、会場に展示するため1年かけて製作し、その後、自宅で保管していました。
そして、ことしの国体にあわせて、久山さんが和歌山市に寄贈することを決めたもので、きのう、市役所で行われた寄贈式ではケースに入った大型の紀州てまりが、久山さんから和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長に贈られました。
尾花市長は「今後も久山さんには紀州てまりの良さを伝えてもらえればと思います。今回寄贈されたものも多くの人に見てもらいたいです」と話しました。
また久山さんも「手まりはこういうものだというのを見てもらいたいです。デザインの多様な手まりは今回寄贈したものしか残っていません。」と話していました。
寄贈された紀州てまりは、国体期間中、紀三井寺陸上競技場に展示され、国体終了後は和歌山城の天守閣に展示される予定です。