おととし(2014年)の5月、橋本市内の小学校の駐車場で車上狙いをしようとしていた愛知県の男が、きょう(14日)窃盗未遂の疑いで橋本警察署に逮捕されました。男は愛知県幸田町(こうたちょう)の非常勤職員で、警察の調べに対して「和歌山県に来て車から物を盗んだ」などと供述しているということです。
逮捕されたのは、愛知県幸田町の地方公務員、木本佳洋(きもと・よしひろ)容疑者62歳です。
木本容疑者は、おととし5月23日の午後10時40分ごろ、橋本市内の小学校の駐車場に侵入し、ソフトバレーボールの練習に来ていた奈良県五條市(ごじょうし)の当時38歳の女性が所有する軽自動車の窓ガラスにものさしのような物を差し込んで、鍵を開けて車内を物色していたところ、後部座席で寝ていた当時14歳の息子に気づかれ、大声で叫ばれたため、自分の車で逃走しました。
被害届を受けた橋本警察署が捜査し、息子が木本容疑者の顔をはっきり覚えていたことや、被害者の女性のソフトバレーボールの仲間が車のナンバーを覚えていたことが決め手となり、きょう、幸田町内の自宅にいた木本容疑者を窃盗未遂の疑いで逮捕しました。
木本容疑者は「子どもに見つかった覚えはない」と容疑を一部否認していますが「事件前和歌山で車から物を盗んだことはあった」とも供述していて、警察は余罪があるものとみて、捜査しています。
逮捕された木本容疑者は、ことし6月から6か月の契約で、愛知県幸田町の非常勤職員として採用され、町道の補修やガードレールの交換などを担当する「親切班作業員」として勤務しています。
幸田町では「警察の捜査の状況を見守りながら情報収集に努めている。刑罰が確定した場合は懲戒処分の検討をしなければならない」と話しています。