警察官と、外国人や耳の不自由な人のコミュニケーションをサポートするため、イラストや外国語が書かれたボードが和歌山県警察本部に贈られました。
これは、外国人や障害のある人が落とし物や盗難の被害を警察に届ける際に円滑に意思を伝えられるようにと、明治安田こころの健康財団が、全国の交番などにあわせて14万7000枚を提供するものです。
支援ボードは、両面カラー刷りで、英語や中国語など6カ国の言語で「おとした」「みちをおしえて」などと書かれていてA3とA4の大きさと、ジャバラ版の3種類があります。
和歌山県警にはあわせて1700枚が贈られ、今後、交番やパトカーに備え付けるほか、警察官が携帯して活用するということです。
きょう午前11時から県警本部で行われた贈呈式で、明治安田生命保険相互会社和歌山支社の牧野伸二(まきの・しんじ)支社長が「訪日外国人が急増する中、地域の警察活動で活用してもらえれば」と挨拶しました。
支援ボードを受け取った県警生活安全部の筧一郎(かけい・いちろう)部長は、「和歌山県では最近、警察官が外国人とコミュニケーションをとる機会が増えているのでぜひ活用させていただきます」とお礼を述べました。
こころの健康財団は2008年にも支援ボードを作成し全国の警察に贈りましたが、近年の訪日外国人の増加やオリンピック、サミットなどの国際イベントの開催を踏まえて、新たに、イラストや対応言語を増やしました。