「有田(ありだ)みかん」のふるさと・有田市千田(ちだ)のJAありだ共選で、ことし(2016年)収穫されたハウス栽培のミカンが初めて出荷されました。
出荷されたのは、3軒のミカン農家がビニールハウスで栽培した温州(うんしゅう)みかん「上野早生(うえのわせ)」です。
午前8時ごろから共選の選果場で、地元の主婦らが光センサーで大きさごとに分けられたハウスミカンを、パックや段ボール箱に手作業で詰め込んでいました。
箱詰めをしていた主婦は「つやがあって美しい仕上がりです。2歳になる私のひ孫に触れるように丁寧に扱っています」と話していました。
温室栽培のハウスみかんは、甘みが強く品質が安定しているのが特徴で、主に中元やお供えなどの贈答用として、都市部のデパートや果物店などで人気があります。
JAありだ共選の藤田友智(ふじた・とものり)事務局長によりますと、ことしは晴れの天候が続き、例年より色づきが早く、出荷量も天候不順だった去年(2015年)の初出荷の時の3倍近い、740キロあまりになっているということで「食味が良く、酸味もほどよく抜けています。露地物(ろじもの)に並ぶ高品質な有田みかんを全国の皆さんに味わって欲しい」と話しています。
きょう梱包されたハウスみかんは、主に京阪神や名古屋、北海道の市場に出荷され、これから8月上旬ごろまでに、およそ100トンが全国へ出荷されるということです。