戦国武将、真田幸村(さなだ・ゆきむら)ゆかりの九度山町に、きょう午後（１３日）、待望の｢九度山・真田ミュージアム」がオープンし、開館を待ちかねた大勢の見物客で賑わいました。
九度山・真田ミュージアムテープカット
「九度山・真田ミュージアム」は、真田庵(さなだあん)の西隣に、真田昌幸(まさゆき)・幸村親子が過ごした武家屋敷をイメージして建設され、高さ１１メートルの鉄骨平屋建て、延べおよそ５９０平方メートルの純和風造りとなっています。国の過疎対策事業債を活用して去年（２０１５年）７月に着工し、総事業費３億８千万円で建設されました。
エントランスのウェルカム展示
ミュージアムは、九度山・真田の情報発信拠点として、昌幸・幸村・大助(だいすけ)の真田三代の軌跡と幸村の九度山での生活をパネルやドラマし立ての映像などで紹介する常設展示が行われます。放映中のＮＨＫ大河ドラマ「真田丸(さなだまる)」で使用した衣装、台本、小道具や出演者のパネルなどで紹介する「大河ドラマ展」もきょうから始まりました。
館内の様子
オープンに先だち、午前１０時から、関係者およそ７０人が出席して竣工式が行われ、九度山町の岡本章(おかもと・あきら)町長は、ミュージアムを「真田氏ゆかりの地、九度山の情報発信拠点として建設された恒久施設」と紹介、真田の魅力を全国に発信する、地域交流の場として周辺施設の連携を図り町を活性化させたい」とあいさつしました。
九度山町の岡本章町長
続いてサプライズゲストとして訪れた、大河ドラマに今後登場する、歌舞伎役者の片岡愛之助さんも加わってテープカットし、愛之助さんは、自身も登場する今後のドラマをPRしました。
大河ドラマ展コーナーで自身のパネルにサインする片岡愛之助さん
九度山町は、２００６年から真田家ゆかりの地として、真田の町づくりを展開、１０年目のことし、大河ドラマの放映に後押しされる形で、待望のミュージアムが完成しました。町では、年間２０万人の来場を見込んでいます。