長野県須坂市(すざかし)はきのう（１２日）、ふるさと納税返礼品のシャインマスカット産地偽装問題で、地元以外の産地の果物が返礼品として送られたのは、あわせておよそ１００トンだったとする調査結果を公表しました。リンゴやモモなどでも産地偽装が確認され、三木正夫(みき・まさお)市長は記者会見で「偽装が長年あったのに組織として把握できていなかった」と陳謝しました。
偽装していたのは、和歌山県有田市の返礼品事業者、「日本(にほん)グルメ市場」です。
須坂市によりますと、この会社が、山形県産を「長野県産」と表示し、寄付者に送った２０１９年以降を調べたところ、地元産以外のものがあったのは、シャインマスカットでおよそ７２・３トン、その他のブドウおよそ１５・７トン、ナシおよそ６・４トン、リンゴおよそ３・４トン、モモおよそ２・１トンでした。
三木市長は「責任を取る」として、現在の任期が終わる２０２８年まで、自身の給与を５０％減額し、副市長も同じ期間に２５％減給とする方針を示しました。