和歌山県内の社会福祉法人に寄付したように装った脱税事件で、日高郡選出の和歌山県議会議員、花田健吉(はなだ・けんきち)被告57歳が、相続税法違反の罪で起訴されたことを受け、花田被告が所属する自民党和歌山県連の吉井和視(よしい・かずみ)幹事長らが、きょう(26日)午前、和歌山市の県連本部で対応を協議しました。
協議後、吉井幹事長は和歌山放送の取材に対して「本人から逮捕前に話を聞いていて、県連としては無実を信じている。面会してから党紀委員会にはかって対応したい」と話しました。
起訴状などによりますと、花田被告は、去年(2014年)9月、高木孝治(たかぎ・こうじ)被告73歳らと共謀し、高木被告が死亡した実の兄から相続した、およそ10億5000万円相当の遺産のうち、およそ8億5000万円を花田被告が理事を務める、和歌山県内の社会福祉法人に寄付したように装い、相続税およそ4億9000万円を脱税した罪に問われています。
捜査関係者によりますと、花田被告は、高木被告らに社会福祉法人を紹介して報酬を受け取ったと、複数の被告が供述しているということで、大阪地検特捜部は、花田被告が主体的に関わったとみていますが、花田被告は起訴内容を否認していて、高木被告らから社会福祉法人の紹介料として報酬を受け取ったことも否定しています。