新宮市の建築家で東京の文化学院を創設した一人として知られる西村伊作氏が市内で大正時代に建てた国の重要文化財「旧西村家住宅」の保存修理工事が終わり、きょう(26日)から一般公開されました。
旧西村家住宅は、1914年に完成した木造2階建てで、建築面積はおよそ130平方メートルです。家族全体が生活しやすいように考慮した設計となっていて、1階の南側に居間や食堂があります。
新宮市は住宅を西村伊作記念館としていましたが、老朽化や地盤沈下が進み2015年1月から休館していました。
この間、市では去年(2019年)12月まで、総事業費2億8千万円をかけて修復工事をしていました。
洋風の煙突や、半円形のバルコニーも復元されています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月のオープンが延期になっていました。公開初日のきょう(26日)、テープカットに参列した
新宮市の田岡実千年市長は、「新宮市の文化の拠点として、活用したい」と挨拶しました。月曜日が休館で入館料は来月(7月)10日まで無料です。