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紀美野町談合事件で初公判 起訴内容認める

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紀美野町発注の公共工事を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反などの罪で起訴された2人に対する初公判がきょう(6/24)、和歌山地方裁判所で開かれ、2人は、起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、岩出市在住で紀美野町の前の建設課長、井村本彦(いむら・もとひこ)被告59歳は、紀美野町松瀬にある黒沢橋の修繕工事を巡り、有田川町の株式会社・農地開発の前社長、赤井登(あかい・のぼる)被告58歳に最低制限価格を伝え、落札させた罪に問われています。

きょうの初公判で、2人は起訴された内容を認めました。

検察側は、冒頭陳述で、井村被告が、赤井被告に最低制限価格を伝えた回数は、2017年6月頃から20数回に及んでいることや、前の建設課長の時代からゴルフや飲食の代金を赤井被告が負担していたことを明らかにしました。

また、今回、起訴された事件の前に赤井被告の会社が下請けに入った黒沢橋の公共工事で設計ミスがあり、井村被告が課長を務める建設課が、工事額を増額しようとしたものの、町議会の承認が必要なことがわかり、ミスの発覚を恐れて断念し、代わりに同じ黒沢橋の追加工事を作り、赤井被告の会社に落札させたことも明らかにしました。

初公判では、2人の親族や本人に対する証人尋問が行われたあと、論告求刑と最終弁論も行われ、結審しました。

検察側は、井村被告に懲役1年6カ月、赤井被告に懲役1年をそれぞれ求刑しました。

一方、弁護側は、井村被告について、懲戒免職となり退職金も支払われず、社会的、経済的に制裁を受けているとして、また赤井被告については、農地開発の代表取締役を退き、真摯に反省しているとして、いずれも執行猶予のついた判決を求めました。

判決は、来月(7月)8日に和歌山地方裁判所で言い渡されます。


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