競輪のGⅠ(ジーワン)レース「第71回高松宮記念杯競輪」の決勝が、きょう(21日)和歌山市の和歌山競輪場で行われ、東京オリンピック・自転車競技日本代表で福井の脇本雄太(わきもと・ゆうた)が優勝し、賞金2940万円を獲得しました。

表彰式で優勝カップを掲げる脇本雄太
1周400メートルのバンク6周で争われた決勝レースは、残り2周を切った2コーナー過ぎから、脇本が猛然とスパートして3コーナーで先頭に躍り出ると、後方からの追撃を振り切って逃げ切り、自身4度目となるGⅠ優勝を初日からの4連勝で決めました。

【最終3~4コーナー中間】②脇本が逃げ切りを図るところ、後方から③松浦悠士(広島)が猛追する
脇本はレース後「自分の力を信じて先にスパートした。逃げ切りで勝ててうれしい。東京オリンピックは延期になったが、国内の競輪でもしっかりと結果を残したい」と、今後の活躍を誓いました。
今回の「高松宮記念杯競輪」は、1950年の和歌山競輪場開設以来70年の歴史の中で、初めてのGⅠレースでしたが、新型コロナウイルス感染症予防のため無観客での開催となりました。その一方で、全国の競輪場などが順次場外発売を再開させたことや愛知県・豊橋市で今年2月に行われて以来となるGⅠレースだったこともあって、全国の競輪ファンの注目を集め、4日間の車券売上はおよそ70億5千万円と、目標の60億円を大幅に上回る結果となりました。