大規模地震発生などで地域が大きな被災を受けたとき、事前に復興計画を策定することで一日も早い復興に取り組もうという計画を策定した美浜町と和歌山県の提案が評価され、この提案が2020年の強靭化大賞に選ばれました。これは、産学官で組織する一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が行っているもので、毎年強靭なまちづくりや地域、人材育成、産業などに取り組んでいる団体や企業自治体などを表彰しています。
2020年の対象に選ばれた美浜町と和歌山県の事業策定は「復興計画事前策定の推進、災害後も地域への愛着・誇りを持って暮らし続けるために」と題したものです。
具体的には大災害後に復興計画を策定していると人口の流出が進むなど弊害が大きいことから、事前に仮設住宅の建設予定地や復興計画を策定し備えていこうというもので、県内では初めての策定です。
こうした事前の策定が高く評価されました。
受賞を受けた美浜町の藪内美和子町長は、職員が県や研究機関の指導を受けて地元の状況を反映した計画案を策定できた。今後は町民に意見を聞いたり、仮設住宅用地の住民理解などについて取り組んでいきたいとしています。
また県では、美浜町の例を受けて他の自治体でも策定をしていけるよう県も力を入れていくとしていて、由良町などいくつかの自治体では、同様の策定に取り組んでいます。