水道管の破損が見つかり、修繕工事が行われた和歌山市の花山交差点付近で別の送水管でも水が漏れていることが新たに分かり、和歌山市は対策を急いでいます。
和歌山市によりますと、新たに漏水が見つかったのは、修繕工事が行われた送水管の南側に埋設されている直径1.5メートルの送水管とみられ、きのう(20日)、水道管の修繕工事が終わった後も5センチ程度の水が溜まっているため、詳しく調べたところ、和歌山市の秋葉山に送水している大型の送水管から水が漏れている可能性があることがわかりました。
破損の規模については調査中ですが、和歌山市では今回見つかった破損について、直接各世帯に送水している送水管ではないため、断水することなく工事ができるとしています。
しかし、新たに見つかった箇所の修繕工事では、国道の南側の車線を新たに塞いで作業することが必要なため、和歌山市では道路を管理する国土交通省和歌山河川国道事務所と対策を協議しています。
一方、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、和歌山市内での大規模な断水計画に関して、市民への広報が遅れたことを改めて陳謝し、事態の責任を取るため、本人の給与のカットを行うと記者会見で明らかにしました。
市民に対する広報が遅れたことについて、尾花市長は、「断水をすることなく工事を進める努力をしていたが、道路管理者である国との協議で道路を通行止めすることができないことになり、工事の方法を変更したため、今月(1月)16日になって断水計画を発表することになった」と経緯を説明しました。
しかし、初動の段階で大規模な断水の可能性を広報する必要があったと陳謝しました。