全国唯一の「飛び地」の村、北山村できのう(16日)、「ジャバラ」の収穫が始まりました。
村営農園では朝早くから地元の女性らおよそ10人が大きく育った薄黄色の実を、はさみで一つずつ丁寧に切り取って籠に入れていきました。
北山村特産の「ジャバラ」は、強い酸味があるかんきつ類の一種で、村で自生していた1本の原木から苗木を増やし、特産品にまで育て上げました。今では、村営農園と29戸の農家が栽培し、今年(2019年)も例年並みのおよそ100トンの収穫を見込んでいます。大半がジュースやジャムなどに加工され、最近は花粉症を緩和する効果があると注目されています。
農園の管理責任者・宇城公揮(うしろ・こうき)さんは「今年は雨が適度に降ったので実がたくさんついた。質もいい」と話していました。
きょう(17日)は、ジャバラの実りに感謝するとともに、地元の物産販売なども行う「ジャバラの里の収穫祭」が、道の駅もある北山村のおくとろ公園一帯で行われています。