全国の高校生や大学生が、データを利活用して行政課題を解決するためのアイデアを発表する「和歌山県データ利活用コンペティション」の最終審査会が、きょう(16日)和歌山市の県データ利活用推進センターで開かれました。
これは、次世代のデータサイエンティストを育成しようと和歌山県が毎年出場者を募集しているもので、3回目の今回は、全国の高校から14組、大学から18組の応募がありました。発表のテーマは、高校生は「地域の商店街・中心市街地の活性化」、大学生は「少子・長寿化による地域の消費への影響」で、きょうは最終審査に進んだ6組ずつが7分間の発表を行いました。
このうち、大阪経済大学のチームは、「高齢化率が高い地域では外食消費量が少ない」というデータを算出し、高齢者に外食を習慣づけてもらうための会食や宅配サービスの実施を提案しました。また、和歌山大学の学生は、高齢者の認知症予防にテレビゲームが活用されている事例や先行研究を紹介しながら、高齢者の余暇活動としてゲーム機が普及した場合の市場予測を発表しました。
審査は、統計の専門家や企業の担当者らおよそ10人が担当し、大賞には、高校生の部は、長崎県立佐世保西高校のチーム「Mine佐世保」の「Mine 佐世保 ~愛の町佐世保にIJUを~」が、大学生の部は、和歌山大学のチーム「ぶどう」の「小中学生への食育が果物農業を救う ―休み時間にフルーツで頭すっきり―」が選ばれました。